大阪大学/東京工業大学 機械工学専攻 博士前期課程一般入試 受験体験記2
この記事では勉強内容を取り上げます.
基本的に阪大の対策しかしていないので,話はそちらに寄っています.
僕は理系科目の対策を5月ごろからゆっくり始めました.所属している研究室では比較的遅くまで研究会などの用事があったため,本腰を入れて勉強に取り掛かることが出来たのは試験1か月前の7月下旬でした.
少し早めに勉強を始めて良かったなと,感じています.
機械系は数学や英語の他に,基本的に四力(機械力学,材料力学,熱力学,流体力学)と制御が重要視されており,専門科目としてここの中から複数の科目を選択することになります.
阪大と東工大は3科目を選択して解答する必要があるので,前の記事の通り流体力学が苦手な僕は専門科目として機械力学,材料力学,熱力学を選びました.(阪大はそもそも教科名が熱力学ではなく熱工学で,伝熱分野も試験範囲なので対策が必要)
詳しくは募集要項を確認した方が良いです.
これにより僕の受験科目は
と決まりました.
次に各教科の具体的な対策について書きます.
ここに興味がある人も多いのかなと思います,少なくとも自分はそうでした.
数学
僕は大学院への数学とマセマ,過去問をメインで使用していました.また,授業PDFも適宜見ていました.
大学院への数学
行列は毎年出題されているため,満点を狙えるよう準備している人が多いです.
その他の大問は例年出題分野が変わるため,あまり絞らずに対策するほうが良いと思います.
数学はマセマでの勉強のみを行っている人も多かったです.数学の試験は他教科に比べて難しいため,諦めている人が多い印象です.
力学
この教科は東工大受験で不要となるため,数学や専門科目に比べて勉強量は少なかったです.
僕は詳解力学演習という教材を使っていました.
良問が揃っていると思います.
機械力学と重なる範囲もあるので,その部分については解きませんでした.
この教材は問題数がかなり多いため,全問解き切ることはほぼ不可能だと思います.僕は出そうな問題を適当に選んで解いていました.
また古い教材の問題点でもありますが,かなり難しく,問題も多く,書体が古く行間が狭くて読みにくい,など様々な問題点もありました.
力学の教材は様々な種類があり,どれが良いとは一概に言えません.
1回生の授業で使用した考える力学を読み込んでいる人もいました.
各自で向いてる教材も違うと思うので,手に取って確認してもらうのが良いかなと思います.
専門科目
僕を含め,殆どの学生が機械系大学院への四力問題精選という教材を利用していました.
難しいですが,機械系院試勢のバイブルと言われているだけあってとても勉強になります.
問題数も多いので,2周できれば良いかなと思います.
これ以外にも授業演習で利用した問題や過去問でも勉強しました.
選択予定科目の急激な難化に備えて4教科以上勉強する人もいますが,僕はそこまで手が回らなかったです.
過去問は大抵先輩経由で手に入ります.教務かどこかで手に入った気もするので,仮に先輩経由で貰うことが厳しくても大丈夫だとは思います.
ただ,解答はなかなか手に入れることができません.
モチベ向上も兼ねて,友人や研究室の同期と一緒に問題を解き,作った答えを見せ合うのが良いと思います.(研究室同期は枠を取り合う敵,としか思えなかった僕は他の研究室の友人と解答を見せ合っていました)
英語
それぞれTOEICを利用できるため,3回生の12月から3回受験しました.理系科目の院試勉強とTOEIC対策を同時に行うのは大変なため,極力早い段階から準備しておくことをお勧めします.
TOEIC初回は金フレを少し見て模擬問題集1年分解いた程度で臨みました.何度も受ければ勝手に成績は伸びると言われているのでモチベは低かったです.
基本的に600点あれば平均,700点超えれば少し有利と言われています.(周りの内部生を見た感じもその程度で合格していました)
僕は初回で690点だったので残り2回は全く対策することなく受験し,710点,735点と微妙な伸びを見せて終わりました.
これも地味に重要なことですが,東工大は願書の提出が早くスコアシート原本を提出する必要があるため,それなりに満足できるスコアを2度取っておくことをお勧めします.僕は東工大に710点のスコアシート,阪大に735点のスコアシートを提出しました.
合格点はなんとなく決まっているので、ある程度戦略立てて勉強したほうが良いでしょう.
次回は東工大の試験対策についてです。